人にとって避けることのできない"死"の苦しみは、古来より宗教によって救われると考えられ、日蓮聖人は南無妙法蓮華経を唱え久遠釈尊の救いにあずかることを人々に説きました。
私達は今も変わらず日蓮聖人の教えを大切にし、法華経の信仰者は死した後霊山浄土に赴き釈尊とともに生きると考えます。
葬儀は精霊を釈尊の在す霊山浄土へ送る儀式、送り出す側の皆様におかれましては、故人の心安らかな旅立ちを心から願い、葬儀を執り行いましょう。
追善供養は先祖(故人)の徳を讃え、心から冥福を祈って感謝を捧げるものです。
法要の参列者は読経し、お題目を唱えることによって、自らも功徳を積むことになります。
先祖への礼拝を通して自分たちの存在をそのものについて確認し、より豊かな人間性を回復するよう心がけることが、今の自分たちを築いてくれた先祖に対する真の感謝の表明になります。
追善法要には中陰忌法要、年回法要、月忌法要、墓前法要、施餓鬼法要などがございます。
年忌法要ともいい、年を追って営む追善供養のことを指します。
亡くなってから一年目が一周忌、三回忌以降は数え年と同じ数え方で満二年目が三回忌、満六年目が七回忌、以後、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、四十三回忌、四十七回忌、五十回忌となり、五十回忌が過ぎると、その先は遠忌となります。
先祖を供養し守ることは自分たちの足元を見つめ、自分たちの生活を守ることでもあります。子孫の未来を開き、正しい信仰生活を通して社会に貢献することにもつながります。
そのため、命日や年回忌には追善法要を営み、先祖の冥福を祈って感謝の念を捧げます。また追善供養は命日や年回忌のときだけでなく、志に応じて随時営むよう心がけましょう。